こんにちは!2021年3月に二児の母となったomameです。

赤ちゃんの足のしわを見ると左右違う気がする・・・このままでいいのかな?心配・・・。
ママやパパにとって赤ちゃんのちょっとした変化やほかの子との違いってすごく気になるし、新たなことを見つけては毎日不安や心配が募りますよね。
股関節についてもその一つではないでしょうか?



娘は4か月の時に「右股関節臼蓋形成不全」と診断されました。
気になっていたことを4か月検診で確認できたので早期に発見することができました。
診断された後とにかく夫婦で色々調べましたが、出てくるのは色々な整形外科の先生の説明や見解が多く、実際に私たちが知りたい「体験談などの生の情報」はあまり出てきませんでした。
股関節臼蓋形成不全なんてとても難しい言葉ですし、そうそう診断されることはないと思いますが、「股関節」の脱臼を予防することはどの赤ちゃんであっても大切です。
その予防方法なども含めて長女の時に経験したことの流れを詳しく残したいと思います。
股関節臼蓋形成不全とは
臼蓋形成不全とは、股関節の臼蓋を構成する骨組織(特に腸骨)の発育が不十分で、骨頭を十分に覆うことが出来ない状態を言います。多くの研究者は、臼蓋の腸骨部分の傾きを計測し、乳児で30度以上ある場合を臼蓋形成不全と定義しています。
滋賀県立小児保健医療センター
まず読み方です。「こかんせつ きゅうがいけいせいふぜん」と読みます。



最初医師から言われた時は頭に入っていかず、紙に書いてもらいました。
娘の場合は右側の股関節の臼蓋が小さく、両足を揃えてみると左右の足の長さが違いました。
股関節臼蓋形成不全の原因は?
原因に関しては、「臼蓋不全があるために脱臼が発生したのか?」それとも「脱臼があるために臼蓋形成不全がおこったのか?」という意見で割れていました。
現在は、「脱臼があるために脱臼形成不全になった」という考え方ではなく、赤ちゃんの臼蓋形成不全は妊娠中の子宮内の肢位などが原因と考えられているようです。
妊娠中のママの行動が関係しているわけではないので、ママのせいでは決してありません!
そして下記のようなデータもあることから、乳児だけではなく大人になってから発見されるケースも多いようです。
日本人では成人男性の0~2%、女性の2~7%が股関節形成不全といわれており、その方たちに小児期に何かあったか聞いても殆ど何もありません。
日本整形学会
股関節臼蓋形成不全の治療は?
乳児期の臼蓋形成不全は基本的に自然改善すると考えられています。しかし、そうなると、どうして成人でもこの疾患を持つ人がいるのか・・・という疑問が浮上してくるため、その部分は現時点でも解明されていないようです。



そのため、乳児の臼蓋形成不全と診断された場合は基本的に我が家のように定期的なフォローが必要になるとかと思います!
長女が4ヶ月で股関節臼蓋形成不全と診断された経緯


発端は、私が毎日娘の足を観察していた時に右と左の足の付け根の皺の数か違う!っと気づいていた事でした。



4ヶ月検診の時に女の子は股関節を見られるという情報を知っていたので、自分で観察していました。
それを検診の時に伝えると股関節をチェックしてくれ、「動きもいいし小児科医的には大丈夫だと思うが詳しく調べた方がいいから」と近くの整形外科への紹介状を書いてくれました。
基本的に検診に来ている先生は小児科医の先生です。整形に特化しているわけではないですし、レントゲン・エコーがその場で出来るわけではないので、診断はできません。なので、気になる場合は紹介状を書いてらもいましょう!
1つ目の整形外科受診:不信感
4ヶ月検診の翌週には、紹介された整形外科でレントゲンを撮ってもらいました。そこで初めて「右股関節臼蓋形成不全」という病名を言われました。
医師からは「自然と治ることも多いから今は様子見です。脱臼はしていないと思うから3ヶ月後にまた見せにきて。5歳くらいまでこのままなら手術になるかもしれない」とだけ言われました。



頭が真っ白になってしまい、質問したいこともできずに終わってしまいました。日常生活の注意点なども一切説明がなかったです。
家に帰り急いで病名を検索。すると「臼蓋形成不全」「脱臼」「亜脱臼」というキーワードが多く上がってきて、装具をつけていますというママさんの記事も見かけました。



装具のことなんて何も言われなかった!本当に大丈夫?このまま経過観察でいいの?脱臼はしてなくても、亜脱臼は?
とにかく不安ばかりが膨らみ、説明が少ない病院への不信感へと繋がりました。
2つ目の整形外科受診:紹介状をもらえた!
3ヶ月間とにかく、不安で過ごすよりは他の先生にも見てもらおう!っと思い立ち、違う整形外科を受診することにしました。
しかし、「整形」「小児」「股関節」で調べてもヒットするのは大きな大学病院くらいで、一般的な整形外科で小児に特化しているところは見つかりませんでした。大学病院は受診時に紹介状が必要なので、まずはとりあえず小児のスペシャリストではない普通の整形外科を受診しました。



事前に電話をしてセカンドオピニオンとして受診できるか確認していきました。
そこで、もう一度レントゲン。
股関節の開きがやはり違うため診断としては1軒目と同様だと言われました。
しかし、亜脱臼しているかどうかはエコーをしないと分からないと言われ、それは大きな病院でしか出来ないため、大学病院への紹介状を書いてくれました。
手間を省くためにも、受診前に症状などを電話で伝えて小児の股関節を見てもらえるかを確認すると良いです。病院によっては、うちでは小児は見れませんというところもあります。
3つ目の整形外科受診:安心の大学病院
大学病院へ行くとまず、「小児整形 股関節専門外来」というものがありました。
レントゲンとエコーを撮りました。レントゲンは他2軒の整形外科よりも色んな角度で撮りました。



何から何まで専門感がありました!
診断は「右股関節臼蓋形成不全」で変わらず。
エコー結果、現在は脱臼も亜脱臼もしていないと言われて安心しました。



正確な角度はしっかり記載していなかったので覚えていないのですが、左の股関節は正常なのに対し、右の股関節は33〜35度くらいでした。
治療方針としては、今脱臼をしていないので装具は必要なく、まずは成長とともに自然と治るかどうか経過観察していくこととなりました。そして、もし自然と治癒しなかった場合4〜6歳で手術という選択肢もあるとのことでした。
歩行に問題がなければ、少しの角度がついているくらいでは手術しない先生もいるようです。娘の主治医には、高齢になった時にそのままにしておくとトラブルになる可能性があると言われました。
娘の股関節の経過


4ヶ月
脱臼・亜脱臼なし(レントゲン、エコー)。右股関節の角度は33〜35度。股関節の動きスムーズ
6ヶ月
脱臼なし(レントゲンのみ)。右股関節の角度は前回同様。股関節の動きスムーズ。成長過程も良好。
1歳
脱臼なし(レントゲンのみ)。右股関節角度32度まだ角度はあるが、歩行問題なし(歩行時のバランスの違和感もなし)。
2歳
脱臼なし(レントゲンのみ)。右股関節角度27度と正常値内に!レントゲンの撮り方で多少の前後はあるため引き続き1年後に経過観察。歩行や走ったりすることも問題なく経過中。


早期発見が大切!赤ちゃんの股関節脱臼チェックポイント



検診の時に、シワの数が違うんです・・・っと伝えたとき、お母さんよく気が付きましたね!っと驚きと共にお褒めの言葉をもらいました。
娘のように臼蓋形成不全という診断になることは稀かもしれませんが、股関節の脱臼は早期発見と治療が予後に大きく関わると言われています。ママが日々チェックしてあげるのが1番早期発見に繋がる近道だと思います!
股関節のチェックポイント!
・片方の足があまり開かない
・足の開き方が自然なM字か
・片側の太ももだけ深く長い皺が多い
・太ももの皺の位置が左右均等ではない
・オムツを変えている時片方の足が開かない
・赤ちゃんが片足だけ立てる
・はいはいの際片足を引くズル
参考サイト:子育てライフ



娘はハイハイの仕方が独特で、右足を伸ばしたまま高速ハイハイをしていたので気になっていましたが、先生に相談すると、それは本人の癖なので気にしなくて良いと言われました。
観察するときは、ママが赤ちゃんの真正面から見ることが大切です!
赤ちゃんの脱臼を予防するための抱っこの仕方
大学病院で股関節臼蓋形成不全と言われた際に、先生はちらっと私がつけていた抱っこ紐を見て言いました。
「それはいつも使っている抱っこ紐ですか?」
この時私が使っていたのは、「エアリコ」という抱っこ紐。夫は普段エルゴとボバラップというラップを使っていますと写真を見せました。
「いいですね。自然なM字になっているので。もしかしたら、一度外れていた(脱臼していた)かもしれないけど、それを使っていたから自然とハマったのかもしれません。」
っと言われました。
脱臼を予防する上で1番大切なことは
常に自然なM字開脚になっていること
だそうです。
╲エルゴの抱っこ紐は夫婦で共有できて長距離も楽ちん♪/




╲首が据わるまでは毎日家で使っていた!もちろん首が据わった後も♪/




赤ちゃんの脱臼を予防する為に日常で気をつけること
先生からこのような注意点を記載した紙をもらいました。


抱っこの仕方の他に気をつけること
・厚着のしすぎで足の動きが制限されるような着せ方はしないこと
・きついオムツを履かせないこと
・仰向けでいるときはM字開脚になっているか確認すること
・寝ている向きに癖があるようなら、向いている方向と反対側の足が立ったりしていないか確認し、外側に自然と開脚するような環境を作ってあげること



ついつい厚着させてしまいがちだと思うので注意が必要ですね!
まとめ
娘が4ヶ月の時に診断された「右股関節臼蓋形成不全」について、娘の経過などの生の情報と共に、
・早期発見のためには、毎日の足の皺の観察が大切
・予防のためにはM字開脚になるようなコアラ抱っこをすること
・少しでも変だなと思ったら専門医に相談し経過を見てもらうこと
・股関節臼蓋形成不全は長期に渡り経過観察が必要であり、自然治癒しない場合は将来的に手術が必要になる可能性もある
ということをご紹介しました。






コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして、4ヶ月の娘をもつママです。
コメント失礼致します。
現在エアリコを2本目抱っこ紐として購入を考えていますが、股関節脱臼が大丈夫か不安でまだ買えていません。
エルゴとボバラップが良かったと拝見しましたが、エアリコもよかったでしょうか?教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いします!
ちあきママさん、
お返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません!!
もう他の抱っこ紐をご購入されたかもしれませんよね^^;
私自身エアリコを使っていましたが、しっかりと股関節脱臼しにくい体勢を保持してくれて、さらに私自身への肩や腰への負担が少なかったので、私の中では一番活用した抱っこ紐でした!!
エルゴは夫とも共有できて、遠くのお出かけには重宝しましたし、ボバラップは自宅にずっと籠っていた初期の頃は毎日使いましたが、首が座ってから抱っこ卒業までは私が一番使っていたのはエアリコでしたよ~!遅くなってしまいましたが、少しでも参考になれば嬉しいです。